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交通事故でむち打ちになってしまった場合に支払われるお金は?

目次

むちうちとは?

 むち打ち症は、医学名で頸椎捻挫といい、交通事故による負傷の中でもっとも多い怪我の1つで、交通事故による急激な衝撃で首に生じる損傷のことをいいます。
 一般的には、車の追突事故などでよく見られるものですが、その受傷のきっかけは多岐にわたります。主な症状としては、首の重み、痛みやこわばり、頭痛、めまい、吐き気などが挙げられます。これらの症状は、事故直後には自覚されないことも多く、数日後に突然現れることも特徴です。
 事故に遭遇し、このような症状が見られた場合は、むち打ちの可能性が高いと考え、速やかに専門医の診断を受けることが重要です。(※)
 事故から期間が空きすぎると、事故による傷害と認められにくくなってきますので、初診は出来るだけ早めに受けるようにしましょう。
※医師の診断によるところがあります。

むちうちの通院先について

 むち打ちの治療には、整形外科やリハビリテーション科が適しています。場合によっては、医師の指導の下、整骨院に行くこともあり得ます。
 初診では、レントゲンやMRIなどの画像診断を通じて、首の損傷具合を確認します。その後、症状や損傷の程度に応じて、物理療法、鍼治療、マッサージ療法など、様々な治療法が提案される場合が多いです。(※)
 重要なのは、自分に合った治療法を見つけることと、定期的(理想は週、2回、3回)な通院を怠らないことです。また、診察の度に、しっかりと自分の痛みをお医者さんに伝えることも重要です。
※医師の指示によるところがあります。

むちうちの場合の具体的な治療

 むち打ち症の治療法には、以下のようなものがあります。(※)
 治療は、患者さんの症状や生活状況に合わせて提案されるため、治療方針については主治医とよく相談することが大切です。また、整骨院等、病院以外に通われる場合には、必ず医師の指示指導の下通いましょう。
 勝手に自分の判断で通ってしまうと、後から相手の保険会社に治療費の支払いを拒絶されたりする場合もありますので、注意が必要です。
 またカイロプラクティック等の国家資格外の治療については、整骨院よりも更にその厳しく、必要性・相当性が認められにくいですからお医者さんや弁護士と相談の上、判断しましょう。
※医師の指示によるところがあります。

投薬治療

 痛みや炎症を抑えるために、非ステロイド系抗炎症薬が処方されます。

物理療法

 温熱療法や超音波療法など、患部の血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる治療です。

リハビリテーション

 筋力を回復させるための運動療法や、痛みを和らげるストレッチが中心です。

交通事故が原因でむちうちになった場合に支払われる損害の内訳

 交通事故によるむち打ち症で支払われるお金のうち、代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
 これらは加害者側の保険会社から支払われることが一般的ですが、具体的な金額や支払い条件はケースバイケースで異なります。相手が任意保険に加入していない場合、自賠責保険にすら加入していない場合、過失割合が被害者側も一定ある場合等、ケースバイケースですから、注意が必要です。

治療費

 事故による怪我の治療に必要な費用全般を指します。

休業損害

 事故の影響で仕事を休んだことによる収入の損失です。

通院交通費

 通院にかかる交通費です。

通院慰謝料

 身体的、精神的な苦痛に対する補償です。

後遺傷害慰謝料

 後遺症が残る場合に支払われる身体的、精神的な苦痛に対する補償です。

交通事故後むちうちの治療費が打ち切られた場合

 治療費の支払いが打ち切られた場合、まずは保険会社にその理由を問い合わせ、納得できない場合は再考を求め、医師にも意見をあおぐことが考えられます。
 場合によっては、弁護士に相談することも有益です。ただ、ここで重要なのは、打ち切りの段階での対応もそうなのですが、それまでの治療におけるお医者様とのコミュにケーションが非常に重要になってきます。
 弁護士はその辺りの助言も行いますから、是非、まずは事故にあわれたら弁護士ご相談下さい。弁護士特約が利用可能な場合、これを利用しない理由はありませんから、是非この辺りもご確認下さい。

むちうちと後遺障害等級認定

 むち打ち症が長引き、継続した治療にもかかわらず症状が改善しない場合、後遺障害等級認定の申請を検討します。
 この認定を受けることで、慰謝料には、後遺傷害慰謝料が追加されたり、また、逸失利益といって、後遺傷害が残ることによって失われる将来の利益(損失)も請求できる可能性が出てきて、損害額は文字通り倍増する可能性があります。
このあたりは、是非、弁護士に御相談下さい。

むちうちの場合の慰謝料の金額

 むち打ち症による慰謝料の金額は、症状の重さや治療期間、そしてなにより、弁護士が介入しているか否かによって大きく変わります。
 請求方法について、一般的なのは、まず医師の診断書・診療録をもとに、事故の状況や治療の経過を詳細に記載した書類を保険会社に提出します。この段階で、弁護士を介入させているか否かで、慰謝料の額が大きく変わりますから、是非弁護士へのご相談をご検討下さい。

さいごに

 交通事故による負傷としてもっとも数が多いのがむち打ちですが、それにまつわる問題は上記のとおり多岐にわたります。
 たかがむち打ち、と思っていたものがいつまでも直らず、後遺症として残存することも少なくありません。
 事故にあったら、まずは弁護士特約を確認されて、もしそれがある場合には、すぐにP&M法律事務所までご相談下さい。

 ご相談頂いた結果、弁護士が介入すべき案件か否かを判断させていただきますし、弁護士特約が付いている場合、ご依頼者様に弁護士費用等のご負担は一切生じませんから、ご安心下さい。
 とにかく早めにご相談頂くことが重要です。
 本記事が、交通事故にあわれ、むち打ちの傷害を負われた方にとって少しでもお役に立つことを祈念しております。

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