弁護士を選ぶ際のチェックポイント~弁護士目線から解説~
はじめに
法律問題に直面したとき、どの弁護士に頼むかは非常に重要です。
しかし、大抵の人は、弁護士の知り合いはなかなかいないでしょうし、弁護士に依頼した経験もないでしょう。
そんな時、どうやって弁護士を選べばよいのか?について、本記事では、これまで数えきれないほどの法律相談を受けてきたP&M法律事務所、代表弁護士の目線で、一般向けに、弁護士の選び方のポイントや費用の相場について詳しく解説します。
代表弁護士 弁護士 林本悠希
―ご依頼者様の利益を常に考え、最善の解決をご提案します。
どんな些細なことでもご相談ください。
総合的にご納得いただけるような解決を目指しています。
弁護士を探す方法
弁護士を探す方法は色々あります。
ただ、身も蓋もないことを言いますと、結局最後は「会ってみないとわからない」ところもありますから、探し始めの入り口はなんでも構わないと思います。方法としては以下のようなものがあります。
1 インターネット検索
現代ではインターネットが手軽で身近な情報源となっています。
弁護士を探す際には、弁護士の専門分野や地域に合ったキーワードで検索すると良いでしょう。
たとえば、「離婚 弁護士 大阪」といった具合です。
「離婚」の部分に「交通事故」や「相続」「企業法務」などと、求めるキーワードを入れて検索してみましょう。
検索結果から複数の弁護士事務所のウェブサイトをチェックし、プロフィールや実績、依頼者の評価などを確認して、良さそうなところにとりあえず連絡してみましょう。
ただ、インターネットに記載された表面上の情報だけでは、自分に合った弁護士を見つける事は難しいです。初回無料をかかげてる事務所も多いですから、それを利用して複数の弁護士に面談し、比較検討してみることもおすすめです。
弁護士の知り合いがいない方が弁護士を探す手段としては、インターネットでの検索がもっともポピュラーなものになっていると思います。
2 口コミや紹介
口コミや紹介も弁護士を見つけるための有用な手段です。身近な人々に弁護士を紹介してもらうことで、その弁護士の実力や信頼性を実体験をもとに知ることができます。
友人や家族、同僚に相談し、彼らの経験談や意見を聞くことで、信頼のできる弁護士を見つけられるかもしれません。
ただ、紹介の場合の注意ポイントは、紹介であることをもって盲目的に信頼してしまったりすることです。
クチコミがよかったり、紹介を受けた場合であっても、盲目的にならず、例えばインターネットで探した弁護士も予約を入れてみて、比較検討することが重要と思います。
3 弁護士会の相談会等
多くの地域には弁護士会が存在しており、公式ウェブサイトで弁護士を探すことができます。
また、弁護士会が実施する相談会等に申し込んで、弁護士を選ぶのも1つの手段です。
大阪弁護士会ではその地域で活動する弁護士の情報を提供しており、専門分野や経験、所属する事務所なども確認できます。
(参考)大阪弁護士会 : 弁護士検索 : 大阪弁護士会 会員検索システム (osakaben.or.jp)
4 市役所の相談会等
法テラスや市役所が無料で実施している弁護士相談会等も存在します。それらに申し込んで、実際に弁護士と面談してみることも1つの手段です。
弁護士の選び方のポイント
1 弁護士の専門分野と経験
「離婚」「交通事故」「相続」「企業法務」など、法律問題は多岐にわたりますので、ご相談者様が抱えておられる問題に適した専門分野の弁護士を選ぶことが重要です。
法律でいえば、家族法、刑法、民事訴訟、労働法など、弁護士の専門分野はさまざまです。自分の問題に特化した経験豊富な弁護士を選ぶことで、より高いレベルのサポートを期待できます。
例えば、刑事を専門としている弁護士事務所もあり、そこに離婚の問題を相談しても、おそらく門前払いをくらってしまうでしょう。
他方で、企業法務ばかりをやっている事務所に離婚の相談をした場合、受けてはくれるかもしれませんが、離婚事件の経験はそれほどないかもしれません。これら専門性の見極めは、ご相談者様からすると非常に困難と思いますが、1つ参考になるのはホームページの取扱分野や実績を確認することです。
また、やはりいろいろな弁護士に相談してみて、信頼出来るアドバイスをくれる人を探して頂くことがもっともよいと思います(注意深くきけば、専門性の高い人の意見は、きっと納得感も高いはずです)。
2 コミュニケーションスキル
私の私見ですが、良い弁護士は、難しい法律用語を時には図などを用いて分かりやすく説明し、丁寧なコミュニケーションを心掛けています。
初めての法律問題に直面する場合、理解しやすい説明が重要となりますので、弁護士のコミュニケーションスキルも十分確認した方が良いです。
私は、弁護士は、解決の結果も重要ですが、「そこに至るプロセス」も重要だと考えています。プロセスの満足度に大きく影響してくるのは、依頼者と弁護士のコミュニケーションです。また、このコミュニケーションが円滑にいくかどうかは、必ず結果にも影響してきます。非常に重要な要素と思います。
3 事務所の大小
大きい事務所なら絶対安心、ということはありません。結局は、担当する弁護士によります。
大きかろうが、小さかろうが、中規模であろうが、結局は担当につく弁護士によります。
そして、ご注意頂きたいのは、仮に気に入った弁護士がいたとして、その弁護士が、その事件をずっと担当してくれるのかという点です。何人か弁護士を抱えている事務所では、退職や配属の関係で、途中で担当の弁護士が交代してしまうことも珍しくありません。
法律問題は、時に1年、時に10年かかるものもあります。そのあいだ、ずっと二人三脚していけるのか?そういう観点からも、弁護士選びを考えてみて下さい。
弁護士に払う費用
弁護士費用はケースや弁護士によって様々です。私の経験では、私が提示した額の3倍ほどの額を他の事務所が提示していたということもありました。逆に、私が提示した額より他の事務所が提示した額の方が安いこともありました。
結局は弁護士によるので、相見積もりを取って頂くことは1つです。
1 初回相談料
初回相談は無料である事務所もあれば、有料である事務所もあります。
無料であるから質が悪い、有料だから質がいい、特にそういうことないと思います(少なくともP&M法律事務所は差を設けていません)。
相談料は、有料の場合、30分5500~1万1000円(税込)くらいに設定されていることが多いでしょう。
2 着手報酬形式
多いのはこの着手報酬形式の費用体系です。
着手金というのは事件の処理開始の段階で発生する弁護士費用で、基本、成果が出ようが出まいが、返金はありません。
大体、着手金の額は、金銭請求の場合は請求額に応じて計算されますから、まさにピンキリです。数十万円で済むことが多いでしょうが、億を超えるような請求の場合、着手金だけで数百万いくこともあります。
そして、事件終了時、成果に応じて支払うのが成功報酬です。成功報酬は、成果に応じてですから、金銭請求の場合とれた金銭の何パーセント、と設定します。このパーセンテージもまあにピンキリで、数%~30%くらいまで、あり得るところです。
その他、金銭請求ではない場合は、事件処理に要すると予想される手数の量であるとか、そういうもので決められたりします。
いずれにしても本当に弁護士によりけりですから、御相談された弁護士に、費用のことをしっかりきいてください。費用の説明がよくわからない弁護士は、トラブルのもとですから、正直おすすめできません。
わからないことがあれば必ずしっかりとききましょう。
3 タイムチャージ方式の場合
弁護士によっては、時間制の費用体系の場合もあります。
例えば、1時間1万1000円~3万3000円(税込)くらいが多いでしょう。事件の解決まで長期を要しそうな場合等に使用される報酬体系です。
結論
以上、色々と書きましたが、結局のところは、「自分に合う、信頼できる弁護士」を探して頂くということになります。
前者は、性格的なところでしょうし、後者は知識量だったりとか返事の早さ、料金体系の明確性などに関わるところかと思います。
簡単ではありませんが、法律問題は、一生でそうそうあるものでもありませんが、非常に重要な意味を持つことが多いです。妥協せず、根気強く、探してみて下さい。
なお、P&M法律事務所では、初回相談無料で、必ず代表の林本悠希が担当させていただきますし(弁護士1人の事務所ですから担当交代もありません)、弁護士を今探している段階というご相談も大歓迎です。相見積もりも全く問題ございません。まずは一度、ご連絡下さいませ。